「禁伝が誘う相手を被せる」組み方の良し悪し、前期の反省

(久しぶりの真面目記事 読み返してないので変な表現あるかも)

 

「禁伝同士が誘う相手を被せる」ことが現行ルールで構築を作る際の鍵なのではないかとここ2シーズンくらい考えて重要視していました。ザシオーガやザシ黒バド等のザシアン+特殊禁伝は役割をずらすことで相手に禁伝の引き先を用意させるor対面的な選出を強制させて相手の選出に対応しながら押し付けるのが強みだと認識しているけど、それも言ってしまえば選出択に変わりなくて、毎試合その択に堪えて選出するのは苦しいんじゃないかなって。その雰囲気選出択に絡まない術として、禁伝が誘うポケモン・並びを被らせて特定のポケモン・タイプを誘いつつ、禁伝の型を工夫してその誘った相手を倒せばどちらか(又はどちらとも)をそのまま通せるんじゃないかなと考えていました。簡単な例を上げるとゼルネアス&日食ネクロズマナットレイテッカグヤを誘いつつ、ダイサンダー・ダイナックルを持たせたり日ネクを瞑想熱風にしたりみたいな感じです。相手に禁伝二体に通る〇〇は確定で出したい!〇〇が不利をとるあいつに強い□□を後ろに置きたい!ラストは…と簡単な選出基準を設けさせることで選出択を避けるといった形です。

それを具現化したのが正しく最終1位を取った「ゼルネアス&ゼクロム」なんですよね。あれはザシアン+地面やナットレイを誘っていたわけなんですが、ゼルネアスの型が知られていなかったこともあり考え通りにハマっていました。この成功体験からこの組み方は本質なのではと思い始めて、翌月のシーズンも同じ組み方を試みて「黒バドレックス&ルギア」を最終的に使っていたんですけど、1年ぶりくらいに凄まじいほど勝てませんでした。この組み方自体は間違いではないと感じているけどここまで勝てなかったのは絶対に理由があるので、今回はその辺りを成功例(S29)と失敗例(S30)で比較しながら考えていきます〜

 

・役割対象を単体で削る火力が必要

役割集中するにあたって、高火力で相手のHPを削る又は状態異常・トリック等で機能停止するのニ択ですが、S29では前者を、S30では後者を軸にしていました。失敗したS30にスポットを当てて考えてみると、黒バドのスカトリでノーマルや悪タイプの行動を縛ってルギアの瞑想を展開していました。ポリゴン2やラッキーにスカトリする分には解決するのですが、悪タイプにスカーフを押し付けてもルギアで勝てないことが多かったのが問題でした(ガオガエン…捨て台詞や蜻蛉返り、バンギラス…ロクブラ)。そのため悪タイプにはアストラルビットを押していましたが、ルギアの瞬間火力がないのとガエンバンギ共に食べ残しを持ちがちでアストラルビットを帳消しにされて削れないため、役割対象を誘いつつ一般枠で対処するといった形にシフトしてしまいました。これが良くなかったと思います。前者と後者どちらの崩しの手段でも間違いではないが、役割対象によっては間違いになるという学びですね。

S29はゼルネでダイマを切らずにナットを削ってゼクロムの起点にするみたいな動きが記事に書いてはなかったけどよくあったので、そういう動きを自然にできるとよりいいですね。

 

・タイプ被りは役割被りとは別の問題であり避けるべき

失敗したS30では黒バドとルギアでエスパータイプ被りになっています。このタイプ被りについて当初はルギアを展開できるかどうかであり弱点保険を持たせていたこともあって重要視してきませんでしたが、黒バドの強いタイプはゴーストであり、ルギアの強いタイプは飛行です。完全に纏まったわけではないけど、これも問題点だと考えてます。相手視点でのそれぞれの強みを類似させて通すというを役割集中を目指す上で前提になるけど、弱みを類似させる必要はないんですよね。そこが付け入る隙になってしまうので(ステロ+イベルタル等)。スカーフ黒バド+瞑想日ネクを使っていた時も全く同じで、日ネクの強いタイプは鋼なのでそこに付け入られていました。

日ネク+ザシアンのように強みの鋼タイプが被っている分には「ダイジェットを押され辛い+日ネクは一発耐えてザシアンは上から縛れやすい」「攻撃範囲が被っていない」等でうまくいっていそうです(そもそもザシアン日ネクの構築が役割集中なのかはだいぶ怪しいけどあくまで例ということで)。

とまあここまで書いてはいますが、単にエスパータイプが弱い、鋼タイプはそれでも強いみたいなシンプルな理由かもしれません。イベルタル&ホウオウとか、カイオーガ&パルキアとかは案外うまくいくかもしれないので、やはり被るタイプと役割対象次第なのかもしれません。

 

・ほぼ勝てない相手が存在しない禁伝を選ぶ

ルギアはゼルネアス同様ラッキーハピナスが面倒なくらいですが、黒バドはバンギラスガオガエンにはどう頑張っても黒バドからでは崩しきれません(少なくとも3サイクルでは)。崩せない相手が存在する=もう片方の禁伝でしか崩せないのでそれ相手にはどうしてもワンパターンになってしまいます。弱保ルギアは回電波のようなメタがないと止められない性能ではありますがそれでもバンギラスはきついので、ここが根本的に間違いだったのかなと思いました。まあ成功例であるゼルネとゼクロムの破壊性能が異常なのもありますが、少なくとも環境に多かったバンギラスをそういった立ち位置にさせてしまったのがS30の敗因だったのかなと反省しました。

 

 

締めに入りますが、被役割対象を被せることは効果的であると思うし組み方として一つの候補になるのは間違いないはずです。今期は一旦この組み方はしないつもりでいて、このルール以外でこの組み方がそのまま生きる気は正直しませんが、こういったのもあるよと頭の片隅に入れておけばどこかで生きるかもしれません。

 

あと5ヶ月、最後まで楽しみましょう。