ルール
・8人制のシングルイルミトーナメント
・BO3
・相手毎に型変更は不可
この企画では構築作成から提出までに与えられた期間が3日間しかなく、ほとんどのプレイヤーが一から作るのではなく使い慣れた並びを改変して持ってくるのではないかと考えられたので、相変わらずメタ思考で構築を組むことに決めた(モーガンさん、ミルクさん、たなけーさんが直近だと半固定パなので大きく変えてこないと予想)。自分自身スタン系構築を常日頃から握っているプレイヤーではないため、こういう練度で戦う方が自信を持てる且つ後悔しないルール向きではないが、それ含めて自身の力だと自覚しているためメタで頑張るしかない。
話を戻すが、初めに各プレイヤーが使いそうな禁伝を簡単に纏めてみた。
あーもんど…日ネクホウオウ、イベル絡み、壁
攻め意識…ジガルデルギアゼルネ
モーガン…ザシアンルギア、ザシアンオーガ
ミルク…ザシアンホウオウ、ワンチャン日ネク?
バンビー…ダイナイベル、ザシアンオーガ、なんでも
つきね…ザシオーガ、ザシホウオウ、ルギアジガルデ
たなけー…ザシアンジガルデ
(敬称略)
メタ対象…ザシアン、ホウオウ、ルギア、ジガルデ
いない…黒バド
ザシアン、ホウオウ、ルギア、ジガルデの対策を厚くすることは必須だと感じた。また、絡め手を好むプレイヤーが多いだけでなく、ゴチルゼルも多いと予測できるため、それらに注意して組む必要がある。
ここまでを踏まえ、軸にする禁伝はロクブラ持ちのラムの実龍舞日食ネクロズマにすることを決めた。BO3ならではのサブウェポンを見せる・見せないの戦い方には自信があり、通せる並びには型バレ関係なしに通せるため軸にしていいと判断した。
次に相方禁伝を決めることにした。条件としては、最低限ザシアン、カイオーガ、イベル、ジガルデに戦えるポケモンである。リフレクダイナが有力候補であったが、3人くらいゴチルゼルを使ってもおかしくないプレイヤーがいたため没。悩んだ結果、カイオーガに決めた。この時点で持ち物は不確定。
この2体ではイベルダイナとサンダー、ナットレイが相当重いため、冷パン炎パン持ちの龍舞バンギラスを採用した。
ここまで日ネクを使う上で気になる地面の一貫が切れておらず、ウーラオスも重かったため補完としてHBサンダーを採用した。
残り2体だが、まずはナットトドンゲロゲラッキーサンダーに強く起点作りの技を持ち絡め手に強い光の壁鬼火ドラパルトを採用。まだナットが重いため選出画面で明らかにナットに強く、選出が纏まらない際に出して活躍してくれそうな襷挑発エースバーンを採用した。誘い狩りたかったホウオウがここまで出される気がしなかったのでホウオウの役割対象にもなる点も評価。ギリギリまで珠カミツルギと悩んだが、ただでさえBO3で強いメタモンを選出される理由になるためエスバに軍配が上がった。
この6体ではカイオーガやサンダーが重いため、カイオーガに突撃チョッキを持たせて要所要所調整した。地面タイプがいないため電気の一貫が切れていない点だけが気になったが、なんとか形にはなった。
対戦解説
準々決勝 vs攻め意識
オーガゼルネサンダーランドガエンナット
ジガルギアかゼルネルギアだと予想していたがまさかのカイオーガ、そして重いナットレイと構築段階で薄くみていたゼルネアスがいて焦る
1戦目
オーガ日ネクエスバvsガエンナットオーガ
初手オーガガエン対面からの潮吹き急所で爆アドスタート。相手のカイオーガの型が食べ残しと判明したためこちらのカイオーガで見にいけると情報面でも爆アド。ガエン引きにカイオーガを合わせたり、エスバの型を隠しながらナットを削り切ったりで勝ち。
要点
・日ネクのロクブラ…膝が一貫しているのでガエンを削ればエスバがより通せるため、見せていい情報だと判断。対ゼルネでどう響いてくるかなーくらいの気持ち。
・オーガの打ち分け…途中オーガオーガ対面雷を押してガエンに引かれて拘りではないのがバレてしまう。S関係がわかっていなかったのと潮吹きのPPを考えて雷を押したが、雷が無いと考えられる相手の行動としては拘り想定の瞑想か引きなので潮吹きでよかった。
2戦目
ドラパ日ネクオーガvsゼルネナットオーガ
1戦目を踏まえてガエンが出てくることはないと考えて初手ドラパルトを投げるがゼルネと対面してしまう。裏のナットレイを考えるとドラパのHPは残しておきたかったため光の壁を貼らずに即引き。ゼルネに様子見身代わりを貼られてジオコンで荒らされてそのまま負け。
要点
・2ターン目龍舞…相手の行動としてナット引きか身代わりだが、メテドラは鉄棘ダメが痛くフォトンゲイザーは隠しておきたかったためナットに触れることない龍舞を選択。結果としては身代わりが割れる・割れないに関わらず既に見せているロクブラでよかった。
・ジオコン後のダイマ…お互いゼルネの身代わりを見せている共通認識からの読み合いだが、この時点ではナット引きも選択肢にあると予想していた(人読み)。ダイマしないとダイフェアリーで飛ばされて即負け、引かれてもダイマでナットレイを倒せばチョッキカイオーガと光の壁ドラパで勝てると考えてダイマを切るがちゃんと身代わりを押されて負け。これは相手が上手い。
・カイオーガの素早さ関係…交代の順番で素早さが負けていると判明。ここの交代に関して、相手は交代安定で自分は居座ってもよかったが釣りを選択してしまった結果素早さ関係の情報を渡してしまう。ほぼ負け寄りの展開だったため隠した方がよかったかもしれないが、これが後に噛み合うことになる。
3戦目
エスバ日ネクオーガvsゼルネナットオーガ
相手のランドが重いのだけがチラつくが選出を変えてくることはないだろうと考えて初手エスバ投げ、オーガの場合はオーガ引きで良いため安定すると判断。まだこちらのエスバの型が割れておらず、珠も余っているため初手はケアして引いてくれる。ゼルネアス、ナットレイ共に雨が降っていないとエスバが動きづらいため、雨ターン管理を第一優先して試合を運ぶ。途中でお相手のオーガのHPが思いの外減らせたのでエスバゼルネ対面でダイマを切り倒した後安定行動を取りながら読まれるものの膝通して勝ち。
要点
・オーガの同速勝ち…オーガオーガ対面で相手視点素早さで勝っていると思っているので中間択の身代わりを押しただろうが、上から潮吹き→身代わりと行動して体力を削ることに成功。
・エスバゼルネ対面ダイマの理由…相手視点はまだこちらの裏がわかっておらず展開がジリ貧なのも含めてゼルネ引きは消極的な行動なのでジオコンかムンフォを押すと予想。ゼルネさえ倒せば一度引いて試合展開を作り直した後に膝が一貫すると判断してダイマ切りを選択。
・終盤のエスバオーガ対ナットオーガのやり取り…こちらが火炎押した後即引きを2回繰り返していたため、相手視点はスカーフを最も予想していたのではないかと考えられる。一度目のエスバオーガ対面で膝を押すこともできたが、この時点で相手がオーガダイマか雨化のナットダイマかどちらを取ってくるのか確信が持てなかったのでまだ択の先延ばしでいいと考えて一度オーガに引いた。
→しかし後日わかったが、日ネクが倒れた後のエスバナット対面できた時点で膝でよかった。外し反動ダメ+鉄のトゲを耐えるため、ダイウォールされても見てから火炎ボールで良い。ラスト1枠の技が見えてないため、守るも無くはないが型的になさそうだったので守るを考えなければ膝でよかった。
準決勝 vsたなけー
ジガザシガエンナットゴチルメタモン
前期の使用構築と同じ並びで一安心。対この並びは事前に考えておりジガナット@1(ガエンorメタモン)だと予想していたため、初戦はバンギラスを通せると考えていた。
1戦目
バンギオーガサンダーvsジガナットガエン
初手最悪の対面且つ冷凍パンチを見せてしまう。サンダーの蜻蛉も見せながらなんとかジガを流してバンギを通そうとするものの消極的な技選択を繰り返してしまい鬼火を入れられて負け。
要点
・初手冷凍パンチ…この技はジガを後投げされた時に一戦イージーウィンするのが理想だったが、最悪の対面。相手視点の行動は睨み・とぐろ・身代わりと何でも考えられて、こちらの最悪がオーガが麻痺ることだったため、とぐろ以外の最悪を嫌って渋々見せるがとぐろを積まれてしまい次のターンも含めて噛み合ってしまう。
・バンギラス展開…白いハーブが発動してA+1の状態でガエンと対面する。ここで岩技でガエンを失うと相手は負け確定なので引きは読めたが、交換読みをして居座り鬼火をされたら負け確定なので目の前に通る行動を通し続けたらうまくいなされて負け。こういう上手い人とわかっている対戦での展開は安定行動と呼ぶべきなのか消極的と呼ぶべきなのか悩んでいる。
・まずくね?…バンギの持ち物技全てとサンダーの蜻蛉見せたのに負けて割と絶望してた。選出はサンダーはジガに隙を見せるがザシアンに投げたりTOD狙えたりで出したい、逆にバンギは通り過ぎているが通せなかったため自信を無くして2戦目は変えてみることにした。
2戦目
オーガドラパサンダーvsナットジガガエン
初手出し負けから始まるが、熱湯でナット焼いてカイオーガを通そうとジガの前でストリーム押したらダイマされずに倒して勝ち。
・サンダーの蜻蛉でジガの身代わりととぐろ両対応…後攻蜻蛉で身代わりの場合はドラパに引いて鬼火、とぐろの場合はオーガ投げでダイマで両対応。サンダーは生きてるだけでクッションやTODを狙えるため一度羽休めでHPを温存して蜻蛉。
・カイオーガを通すのが丸そう…ジガガエンは潮吹きが通る上にオボンナットレイは2サイクル目で崩せると準々決勝で学んだため、如何にオーガを通すか又はバンギラスを通すかを考える必要があるなって思っていた。
3戦目
オーガサンダーバンギvsジガナットガエン
初手出し方からのオボンを食わせることに成功。バンギをうまいこと着地してどう通すか・止めるかの試合になるが、ナットレイが削れてる以上バンギで相手にダイマを切らせてカイオーガでダイマックスをすれば通せると判断。実際にそれを決めて勝ち。
要点
・オーガナット対面バンギ引き…相手は交代読み宿木が押せる状況ではなく、ダイソウゲンorタネガンorステロだと思ったので、既に炎パンを見せているワンパンできるバンギに引けばナットのHPを回復させることなく引かせれると考えてバンギに引いた。
・ジガルデのダイアースを見た後の冷凍パンチ…ダメ計すると+2ダイアイスでダイマジガルデを倒せることがわかった。それは相手もわかっているだろうから、ガエン引きからのガエン↔︎ジガルデ択で不利展開を誤魔化してくると考えてそれが1番嫌だったので、カイオーガでダイマを切ることにした。
・オーガジガルデ対面…雨ダイストリームでダイマが終わったジガルデを倒せるとダメ計してでたので勝ちだろうとストリームを押したが、実はジガルデのDを+1で計算しており、実際は+2だったので確定耐えだった(???)。そこで相手はダイアイスを押してくるだろうとガオガエン引きを選択したらしいが、こちらが馬鹿だったので噛み合いました。
※ここからは8月2日に書いているため記憶が薄れている点もありますがご了承ください。
決勝 vsアーモンド
事前に構築が読めないが日ネク絡みのサイクルだろうなーくらい。ちゃんとカイオーガ受けとして貯水やハピナスを用意してる印象があるため、どうやって日ネクを崩すか直前まで考えていた。
そんな考察を嘲笑うかのようにゼクロムがいた。こちらは電気無効もフェアリー無効もいないので終わり、閉店。
1戦目
ゼクロム日ネク共に仕事できそうで電気半減のドラパから選出を決めた。想像通りゼクロムを強く動かすために対面操作技持ち2体をうまく絡まされて通されて負けるが、ゼクロムの型が龍舞切ってることが判明したためHBサンダーで頑張れそうだと希望が湧いてきた。
要点
・サンダーとゼクロムの両急所…たらればなので言っても仕方ないが、もし当たってないことを考えるとサンダーの素暴風でゼクロムを倒した後にTODになるかなと思っていた。アシレーヌの火力がないことは初手のダメ計でわかっていたため、羽休め連打でアシレーヌの攻撃は余裕で受かるためどこかで激流圏内に入れても羽連打で微有利なのかなくらい。仕方なし。
2戦目
相手は選出同じ、こちらはこのままでは無理だと判断して日ネクで荒らそうと決めて初手に置くがうまく防がれる。結局ゼクロムに先に暴れられてサンダーで切り返そうとするもののガエンに返されて結局ゼクロム通されて負け。
要点
日ネク切り…サンダーゼクロム対面で一度羽休めを合わせた後相手がダイマを切ってくると確信があったので、ダイマターンをずらすために裏のカイオーガか日ネクを切る必要があったが、ダイマターンを枯らす観点で日ネクを切ってしまった。B振ってない日ネクはゼクロムの前から積んで崩すことは厳しく、積む隙も与えてもらえなかったのでうまく生かすことができなかった。
サンダー捲り…ワンチャン掴むためにアシレ相手にHPを温存しながら倒す必要があり運も良く実行できたが、クイタンで自主退場されてゼクロムの圏内に入ってしまい負け。お相手が一枚上手だった。
ということで準優勝でした!お疲れ様でした。